みなとや食品
東京都台東区上野4-1-9
JR山手線御徒町駅徒歩3分
東京では祭りや初詣の屋台以外ではなかなか食べる機会が少ないけれど、ここのたこ焼きはかなりのお気に入り。ふっくらとしていて中はとろとろ、ソース、マヨネーズ、削り節、青海苔をセルフサービスでかけて食べる。4個200円、8個350円と値段が安い割にサイズが大きいのも嬉しい。
ところで、この僕の大好物たこ焼きに危機が迫っているというニュースが流れた。
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「たこ焼きピンチ 仕入れ値高騰 モロッコ産タコ、乱獲で輸入激減」
(2005年4月3日産経新聞より)
身が軟らかく、たこ焼きに最適とされる西アフリカ・モロッコ産のタコの輸入量がこの五年間で一割以下まで急減し、仕入れ値の高騰で業界に影響が広がっている。タコの総輸入量も五年間で半減した。平成十二年には輸入量の七割近くを占めていたモロッコ産が、日本のたこ焼き需要で乱獲され、八カ月間の休漁に踏み切ったためだ。
水産庁によると、国産タコの漁獲量は年間五万-六万トンで安定的に推移。一方、輸入量は十二年には十一万六千トンと国産の倍だったが、十六年には五万三千トンに半減した。とりわけ、最大の供給源だったモロッコ産は十二年の七・三万トンをピークに減り続け、十六年は〇・五万トンと一割以下まで急減、モーリタニア、中国、ベトナムに続く四位になった。モロッコ産タコは、アワビなどを捕食するせいで身が軟らかく、日本近海で取れるマダコに似ている。水分が少なくプリプリ感があるうえ、見た目も鮮やかで、たこ焼きに適しているという。
モロッコ政府は以前にも短期間の休漁期間を置いてきたが、今回は十五年九月から十六年四月まで八カ月間と長期の休漁措置を取った。乱獲で資源量が極度に減ったためだ。水産総合研究センターの小松正之理事は「大阪の食文化だったたこ焼きが、ブームとなって全国展開された結果、相手国の乱獲を招き、資源管理の失敗という結果になった」と解説する。
このため、モロッコ産タコの仕入れ値は一キロ=五百円程度だったのが、最近は千七百円まで高騰し、モーリタニア、中国、ベトナム産に代替が進んでいる。
とはいえ、「安くてうまい」がたこ焼きの命。本場・大阪の北区で、親子二代で五十年間、暖簾(のれん)を守ってきた「味一」では、十個三百円を守っているが、仕入れ値の高騰で、もうけは二割ほど減ったという。店主の栗山寛勝さん(65)は「もうけを取り戻そうと値上げすれば、今度は売れなくなる」と嘆く。
大阪・ミナミの人気店「たこやきくん」では、モロッコ産タコのほかに何割か別産地のタコを交ぜ始めた。ここ十四年ほど値上げはしていないが、「これ以上、上がると他産地に切り替えざるを得ない」。小売店では、タコを小さくする店も出ているという。
打撃が大きいのは、卸と小売店を仲介する仲買業者で、廃業や倒産するところも出ている。
日本沿岸で取れたタコは料亭などの総菜や刺し身用に使われるが、一般に流通している安くてうまい輸入タコはたこ焼きをはじめ、回転すしや酢だこ、から揚げの原料として食用されている。
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大変だ!
気になって都内の屋台タコ焼き屋さんに聴いて回ったが、「そんな良いタコ使って無いし(?どんなタコ使ってんだ)、影響出るほどタコ使ったら儲けがでないだろ、兄ちゃん!」だって。だから屋台のタコ焼き屋は安泰だよ。そんなタコ焼き食べたくないという意見もあるだろーが。。。
投稿情報: 大澤 | 2005-04-05 09:10